HINEKURE~ヤマトノオロチの巻~
その日学校に行く途中、珍しく霞に会わず学校に向っていた。
目の前のキレイな黒髪をした中学生くらいの女子が自動販売機をジッと睨んでいるのが目についた。
(何やってだ、あの女??)
ボサボサの髪を掻いて見なかった事にして通りすぎようとすると、

『女が困ってだ。助けろよ。』
陽さん
『女性には優しくするものですよ。』
優輝がため息をついて、自動販売機の前にいる女子に
「あの~どうかしましたか??」
女子
「これは、なんだ??」
自動販売機を指す。
(知らない!?)
「お金をいれれば、好きな飲み物を買えるヤツです。」
女子がポケットを探る。お金がないようだ。またため息をついて、百二十円を入れた。
「ハイ。好きなの押していいよ。おごってあげる。」
女子は、炭酸の物を選ぶ。
〈ガタン〉
優輝が取り出して、缶を開けて女子に渡す。
「これから学校だから、じゃ~ね。」
優輝はろくに顔を見ずに学校へ急ぐ。
女子がそのジュースを一口飲む。
(おいしい。)
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