HINEKURE~ヤマトノオロチの巻~
観覧車に中に入る。
優輝と霞は向かい合って座る。
優輝が身を縮こまらせて、目を閉じる。それでも少し震えていた。
霞が
「本当にまだ高所恐怖症治ってなかったんだね。」
優輝
「うっせ~。」
優輝はしゃべるのもままならない状態だった。
(怖い!!どれくらいの高さまでいった??早く終われ~~!!)
いきなり
〈ガタン〉
と音がなる。
「どっ、どうした??」
優輝がビクビクしながら聞く。
霞が
「観覧車止まったみたい。まだテッペンじゃないのに。」
優輝はその状態を想像しただけ、体の震えが大きくなる。
霞がそれを見て、手を差し出して、
「ハイ。怖いでしょう??手握ってれば少しは安心するでしょう??」

「だれが、そんなことするか。」
霞は
(本当ひねくれているね。)
風で観覧車が震える。その瞬間優輝が目を開けて、霞の手を握り絞める。
霞の手は小さかったけれども手のひらは固くなっていた。きっとあそこまで強くなるために何度もマメをつぶしたのだろ。その手のおかげか優輝の震えは止まっていた。
優輝が率直に
「固いな。」
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