エリートな彼は溺愛を隠さない
やがて…、彼女の身体からフッと力が抜けてきた。

うっすらと目を開けて彼女の顔を盗み見る。

瞳を閉じて俺の口の動きに合わせて応えている…。

そっと…俺の首に彼女の両腕が巻き付いてきた。

「………」

そんな仕草に愛しさがグッと胸の底から沸き起こってくる…。

……何だ、やっぱ俺を好きなんじゃねぇか。

安心したような、嬉しいような、そんな気持ちになる。

俺も彼女の腰に手を回そうと、…した、その時。

パッ。

「?!」

突然、彼女の身体が跳ねるようにガバッと俺から離れた。

「あ…、あ…、私」

狼狽えながらおろおろと視線をさまよわせる彼女に俺はニヤリと笑いながら言った。

「…言ってよ、俺が好き…なんだろ?」



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