エリートな彼は溺愛を隠さない
「え…?今日ですか」

「うん。城田さんの仕事次第だけど。できたら今日がいいな」

…何の話だ?随分楽しそうだ。

俺といた時はしかめっ面と泣き顔しか見せなかったくせに…。

「でも、そんな、悪いです。高いだろうし…」

「いいよ、そんなの気にしないで。俺が君と行きたいんだから」

「でも、優待券なんて、よく取れましたね。あそこのレストランは雑誌に載る程の人気店なのに」

「そうなんだよ、それがさ…、」

そこまで会話が聞こえると、俺は咄嗟に彼女に駆け寄り、その細い手首を掴んだ。

「………!星野さん…」

課の中が俺の突然の行動にシーンと静まり返る。




< 53 / 164 >

この作品をシェア

pagetop