【短編】保健医の憂鬱
すね毛も薄く
普通にスカートとか
はいた方が似合うんじゃないかな?


なんて
本気で思ってしまうほど
可愛らしかった


「そうなんだ。
異物とか洗い流すから水かけるよ。
しみたらごめんね?」


生理食塩水を傷口にかけ
消毒液で傷口に触る

「っっ!!」

ビクッと痛みに体を震わせ
両手を握った男子生徒の姿に

キュンっと不覚にも胸が高鳴った

おいおい…
可愛いすぎるよ…

これ以上このままでは
私のS心に火が付いてしまう


「じゃ、ガーゼはっておくから。
お風呂の前にはがして
上がったら新しいのと交換しなさいね。

あ、あと
これに名前と学年クラス書いてね。」


「はい。」

保健室を利用した生徒の名前を掻く記録用紙
男の子はすらすらと
書き始める

3-5長瀬亘

もちろん文字は女の子の様な丸文字である

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