紙飛行機
* * *
いくつか、月日が流れた日。
シズクは、中学3年生になっていた。
「ふぅ、緊張するなあ」
ギリギリ市立に受かった、シズクは
何年振りかの学校に胸を躍らせていた。
「シズク、お弁当持った?」
「持ったよお!バッチリ」
「じゃあ、行ってらっしゃい」
「うん、行ってきます!」
シズクの怪我は、とても酷いモノ
だった。
頭に4か所、体に6か所、足に3か所。
骨まで見えそうな勢いの怪我だった。
痛いとゆう、痛みもなかっただろう。
でも、それが奇跡的に手術で回復した。
が、後遺症と傷跡は残るらしい。
「あっ、シズク?シズクなの!?」
「え!!ユウコちゃん!?」
きゃーっと、小学生の頃一緒にいた
篠原ユウコときゃわきゃわ騒いでいた。
「同じクラスかなあ?それより、シズク
怪我大丈夫?」
「うっ、うん!おかげさまで大丈夫」
「そっかあ、良かった!」
あたしは、この時どうして怪我をした
のかイマイチわからなかった。
「うーん」
「どおしたの?」
ユウコちゃんが掲示板を見て、
悩んでいた。
「あっ!!シズク!!アタシ達、一緒の
クラスだよ」