愛情狂現-2人の日常-
「できた」
数分後、長谷川君が手際良くお椀に盛りつけて、お粥が完成した。
昨今は料理ができる男子がモテるとは聞いてたけど・・・確かに納得できる。
これからは 料理ができる=女子力 という方程式は覆されるのかもしれない。
というか、覆されてほしい。
下らないことを頭の片隅で考えながら、長谷川君作のスペシャル粥を秋のもとに運ぶ。
彼が作ったなんて知れたら、きっと食べてくれないから気をつけないと。
その間に長谷川くんはリビングで待機してもらうことにした。
「秋ー」
部屋の扉を開けて、ぐったりしている秋に近付く。
ベッドわきの机にお盆を置くと、秋が目を覚ました。