愛情狂現-2人の日常-
「・・・いい匂い。春が作ってくれたの?」
「え、あ、うん。インターネットでレシピを検索して作ったの」
「そっか・・・ありがとう」
私の頭を軽くなで、弱々しく微笑む。
内心キュンとしたことは黙っておこう。
「はい、秋。あーんして」
そう言うと、秋が口を開ける。
暑くないように数回吹き冷まし、それを秋の口に運んだ。
ゆっくりと咀嚼を繰り返す秋。
そしてそれを呑みこんだ。
メニュー