僕達は恋をした。
「おばちゃーん!あたし焼きそばパン3個ね!!」
「‥買いすぎ。コウ」
「いや、美味しいんだもんな!あとおばちゃーんコーヒー牛乳ね!!」
食堂の売店で、買い物する二人を席を取りながら遠くから見つめる
「ヨウはいいのか?」
隣で水を飲む、幼なじみの
ヨウ‥浦内 大陽(ウラウチ タイヨウ)に言う
「んー、今日はいらない。フジはいいの?コウといつもなら買いに行くのに」
「‥今日はうどんでいいや。て思って」
「あーいいね、おれもそうしよっかな」
背伸びして椅子にもたれ掛かるヨウ
サラッと揺れる大の赤色っぽい茶髪。
前髪パッツンおかっぱに近い髪型
でもそれが似合うのがヨウだ。
「ヨウ、プリンなりそう」
「‥え、まぢ?!また染めなきゃな〜!!」
急いで手で頭のてっぺんを隠すヨウ
その様子を笑ってると、二人が走ってやって来た
「ごめんね、フジにヨウ。洸が焼きそばパン3個も頼むから。」
セミロングくらいの長さで、ハニーブラウンのふわふわパーマがかかってて、色白で少し目が大きくて人形みたいな子
ミー‥伊雲 実夏(イグモ ミカ)
「ちょっ、ミーそれ酷くない?!あたしのせいなわけ?!」
オレンジ系な茶髪のショートがよく似合う、ミーとは真逆のタイプ
コウ‥東谷 洸(アズマ ヒカル)
「コウのせいで10分もロスしちゃったじゃん!」
「仕方ないじゃん!!焼きそばパン食べたかったんだもん」
コウはちょっと拗ねていきおいよくパンの袋を開けてかぶりついた
「どーでもいいけど、3個も食べれんのかよ」
そして俺、東谷 藤吾(アズマヤ トウゴ)
黒髪に前髪が少し青のメッシュが入ってる
そして藤吾の藤をこの3人は
"フジ"と呼ぶ。
洸(コウ)
実夏(ミー)
大陽(ヨウ)
藤吾(フジ)
それが昔からの俺達4人だけの呼び方。