僕達は恋をした。



俺達の関係は、俺達がまだホントに小さかった時から始まる

親が仲が良く、家も近いせいで生まれた時からよく会っていた

"幼なじみ"
俺達の関係を表すなら、この言葉が一番しっくりくるだろう


保育園も一緒、小学校も、中学校もそして、高校も


毎日毎日顔を見飽きるくらい見てるのに、
いつも俺達は一緒だった


だって俺達は4人でいるのが
当たり前だったから

「ミーの卵焼きいつものことながら美味しそ!頂戴!!」

「も〜‥だから楓ちゃんに作って貰いなよお弁当」

「楓に作らせたら、大変なことなるよ。あたしまだ死にたくない
朝ご飯と夕飯は、燈が作ってくれるからいいけどさ!」

"楓"さんは、コウのお母さん
モデルみたいにスタイルがよくて美人なんだが、家事が大の苦手。
そんな家事を担当するのが、コウのお父さんの"燈"(アカリ)さん
童顔で、親バカだが若いのに会社の社長さん
仕事も家事もこなす格好いい人だ

「燈さんの料理は確かに美味しいよね!俺、こないだのビーフシチューまじで惚れた!!」

「あはは!なら燈に言っとくよ!ヨウが不味かったって言ってたって」

「え?!ちょ、えっ?!コウ?!」

コウのジョークを本気で信じて焦るヨウ。
ヨウのこの素直に騙されるところは昔から変わらない

笑いながら昼を食べる

いつも通りの昼休みだと思ってた



「洸、ちょっと来てくれる?」


同じクラスの力斗(リキト)が、コウを呼び出すまでは‥



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