サグラダ・ファミリア
「ゆうこには狐か」
シンが苦笑して、初めて私は、
この大事な見詰め合いのシーンで、
シンから顔を逸らし、
狐を見てしまっていたことに気づいた。
「た、他意はないの!!」
「ふぅん」
「私達、あの、ほら、ツイン・・・ソウル?
 でしょ?!
 だから私にシンしかいないなら、
 狐にもシンしかいないのかなっていうか、
 私と狐はセットでシンが好きっていうか!」
「ゆうこ俺のこと好きなの?」
「・・・す!・・・・・・・・す、すずめ」
「めだか」
「からす」
「すずめ」
「めだか」
「からす」

「そのシリトリ破綻してますけど」

白髪が止めに入ってくれたおかげで、
私とシンはシリトリ地獄から脱した。


*
< 110 / 202 >

この作品をシェア

pagetop