サグラダ・ファミリア
「何だよ今更?
知っててちょっかい出して来たんだろ!
・・・繁栄を放棄して、
大人しくしてたのに、
平和主義のヴァンパイア虐めて楽しいかよ」
シンの顔に笑み。
「虐めてるつもりはなかったよ、
頼ってるつもりだった」
「頼っ・・・」
列車が動き出し、また地下道の光が現われて、
白髪の少し緩んだ顔を照らした。
「おまえ俺のこと頼ってたの?」
「頼ってたよ」
「ふぅん、そー、あっそー、そーですか」
白髪はどこか得意げな様子で、
ブツブツと声を上げだして、微笑ましい。
「君のヴァンパイアとしての力を借りたいんだよ、
人形をね、持ってるなら出して欲しいんだ」
「人形?」
思わず私が口を挟む。
「ヴァンパイアの使いのことだよ、
映画に出てくるヴァンパイアは、
死体を人形代わりにして、
自由に動かすね」
「・・・」
何時観たか、何の映画かはわからない、
顔色の悪い、恐らく死んでいる女の人を、
酷使するヴァンパイアの姿が、
脳裏に過ぎってぞっとした。
「持ってますけど、
今動くのは一体しか・・・、
それも俺の言うこと、
あんまり聞かない奴で」
「動かない人形は?」
「・・・古いのが一体」
「君高名なヴァンパイアの癖に、
二体しか持ってないの?」
「俺は量より質なんです!」
「まぁいいや、出してみて」
知っててちょっかい出して来たんだろ!
・・・繁栄を放棄して、
大人しくしてたのに、
平和主義のヴァンパイア虐めて楽しいかよ」
シンの顔に笑み。
「虐めてるつもりはなかったよ、
頼ってるつもりだった」
「頼っ・・・」
列車が動き出し、また地下道の光が現われて、
白髪の少し緩んだ顔を照らした。
「おまえ俺のこと頼ってたの?」
「頼ってたよ」
「ふぅん、そー、あっそー、そーですか」
白髪はどこか得意げな様子で、
ブツブツと声を上げだして、微笑ましい。
「君のヴァンパイアとしての力を借りたいんだよ、
人形をね、持ってるなら出して欲しいんだ」
「人形?」
思わず私が口を挟む。
「ヴァンパイアの使いのことだよ、
映画に出てくるヴァンパイアは、
死体を人形代わりにして、
自由に動かすね」
「・・・」
何時観たか、何の映画かはわからない、
顔色の悪い、恐らく死んでいる女の人を、
酷使するヴァンパイアの姿が、
脳裏に過ぎってぞっとした。
「持ってますけど、
今動くのは一体しか・・・、
それも俺の言うこと、
あんまり聞かない奴で」
「動かない人形は?」
「・・・古いのが一体」
「君高名なヴァンパイアの癖に、
二体しか持ってないの?」
「俺は量より質なんです!」
「まぁいいや、出してみて」