サグラダ・ファミリア
叫んだのと同時に、巨人の顔が爆発した。
爆発というよりは、強い火が大量に発生した。
巨人の肉片が、ベランダや、部屋の壁に付着するのが見え、
私は、ヒッ、と小さく悲鳴を上げて、夕子を腕の中に守った。
「あんまり見るな、
悪魔は行儀悪ぃからな」
狐はどうやら、私達を守りに来たらしかった。
「目ぇ瞑ってじっとしてろ、
俺一人で片付く」
『でも・・・』
「不安だったら・・・シンも呼ぶぞ」
「大丈夫」
「・・・」
狐は私を、気遣わしげに見てから、
巨人に視線を戻した。
巨人は頭を探して、ふらふらしている。
その肩が、燃えだし、身体全体に火がついた。
あっという間に、巨人は炎の塊になると、
塩が水に溶けるように、消滅してしまった。
「中身はスカスカ・・・?」
狐は独りごちて、耳をピンと立てた。
それから赤い空気を、身体の周りに濃く纏った。
「ああ、本体はそっちか」
短く呟いて、イッキに、
赤い気を部屋中に満たした。
狐の力は、恐らく相当なんだろう。
押しつぶされるような感覚に、身が竦んだ。
頬がビリビリと波打った。
フギャァと、小さな悲鳴が聞こえて、
壁に貼りついていた何か、
小人のように見えるものが、
消し飛んだ。
部屋に、静寂と平穏が戻った。
「ありがとう」
声を掛けると、
狐は何の感情も、読めない顔になった。
「ありがとう」
夕子もおずおずと、口を動かした。
その目線は、狐の下腹のあたりへ。
赤い塊でしか見えないなら、そうなるよね。
爆発というよりは、強い火が大量に発生した。
巨人の肉片が、ベランダや、部屋の壁に付着するのが見え、
私は、ヒッ、と小さく悲鳴を上げて、夕子を腕の中に守った。
「あんまり見るな、
悪魔は行儀悪ぃからな」
狐はどうやら、私達を守りに来たらしかった。
「目ぇ瞑ってじっとしてろ、
俺一人で片付く」
『でも・・・』
「不安だったら・・・シンも呼ぶぞ」
「大丈夫」
「・・・」
狐は私を、気遣わしげに見てから、
巨人に視線を戻した。
巨人は頭を探して、ふらふらしている。
その肩が、燃えだし、身体全体に火がついた。
あっという間に、巨人は炎の塊になると、
塩が水に溶けるように、消滅してしまった。
「中身はスカスカ・・・?」
狐は独りごちて、耳をピンと立てた。
それから赤い空気を、身体の周りに濃く纏った。
「ああ、本体はそっちか」
短く呟いて、イッキに、
赤い気を部屋中に満たした。
狐の力は、恐らく相当なんだろう。
押しつぶされるような感覚に、身が竦んだ。
頬がビリビリと波打った。
フギャァと、小さな悲鳴が聞こえて、
壁に貼りついていた何か、
小人のように見えるものが、
消し飛んだ。
部屋に、静寂と平穏が戻った。
「ありがとう」
声を掛けると、
狐は何の感情も、読めない顔になった。
「ありがとう」
夕子もおずおずと、口を動かした。
その目線は、狐の下腹のあたりへ。
赤い塊でしか見えないなら、そうなるよね。