深海のサンドリヨン



「何見てんの?」

『えっ。』

思いがけない問いにレフィーは硝子玉のような目を丸くします


「君、人魚だよね?
陸に上がったってことは誕生日なわけ?」


人間がどうしてそこまで知ってるのかと、レフィーは困惑し、言葉に詰まりました

『あっ、あの、っえ…?』

「ははっ、変な顔。
君って人形みたいに整った顔だからさ、崩したくなるんだよね。」

人間の王子は夜空に負けないくらい、深い青い瞳を細めて口元を軽く緩ませます


「君の疑問に答えてあげるよ。
僕の兄さんには人魚の知り合いがいるんだ。
確か…マルダナ。」

その名前を聞いて、レフィ-の銀色の睫毛が微かに揺れる

その名前の持ち主はレフィーの姉でした




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