深海のサンドリヨン



「いいよね。」

不意に王子は呟きました


「君にとって15歳の誕生日っていうのは楽しみで仕方がない日なんだろう?」

すぅ、っと王子は夜空の空気を胸いっぱいに吸ってゆっくりと吐き出します

「僕にとって、17歳の誕生日は自由を奪われる日なんだ。
知り合ったばかりの女の人と結婚式を挙げなきゃならないし、全て任される。
本当に苦痛でしかないよ。」

人間と人魚

それだけでこうもちがうのか


15歳で自由に海上に上がることを許される人魚、に17歳で地位というものに縛られ自由を失う人間

毎日海の中で退屈に過ごしていたレフィーにはその辛さが痛く感じられました




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