海までの距離
「大丈夫!地図見れば分かるし、来年はその東京で一人暮らしするんだから!」
力一杯そう答える私に、
「だから真耶、それは受かってから心配しなさい」
またもや、お母さんが笑った。
勉強の為に自室に戻る。
お風呂の後は1日の疲れがリセットできた感じがして、また勉強に対するやる気が出るのは私だけなのかな。
机に向かう前に、海影さんにメールを打つ。
上京予定は週末、日曜日。
今日は火曜日だから、まだまだ先だ。
少しでも海影さんに会えればいいのに。
そんな願いを込めてメールを送信したら、それに応えるかのようにすぐさま着信。
「もしもし!」
『お疲れ様。勉強中?』
通話ボタンを押して聞こえる声の主は、海影さん。
最近メールの返答は電話だな。嬉しいけど、心臓に悪いや。
自分から海影さんに電話するだけの勇気は、まだまだない。
「これからしようと思ってました!」
『頑張って。それで、東京来るんだって?』