2番目の恋人
「莉緒……」
「ちょっ、ダメ……」
唇を重ねながら、皐の手がそっとリボンを外した。
「なんで?」
な、なんでって……
「ここ、学校だし……」
「ふっ、じゃあ学校じゃなければいいんだ。」
「ち、違っ…ん゙っ……」
反抗しようとすると、すぐにキスで塞がれる。
「莉緒……」
「んっ、ダメッ……」
プチプチ外されていくブラウスのボタン。
寒い季節なだけあって、ひんやりとした空気が体に伝わってきた。
「莉緒っ……可愛い」
「んあっ……さつ……」
――♪〜♪♪
――ビクッ
携帯から流れ出した可愛らしい着メロ。
これって……
「ごめん……」
そっとあたしから離れて、皐が携帯をポケットから取り出した。
「もしもし……うん、うん……」
誰かなんて、すぐに分かったよ。
きっと皐は……行っちゃうんだろうね……
「ごめん、莉緒……」
「うん、分かってる……」
「莉緒……」
「じゃあ、あたし帰るね。バイバイ」
それだけ言って、図書室を後にした。