2番目の恋人


っ……



「ナガレくんっ!!」



無理やり皐に引っ張られる体を止めた。



「ナガレくんはナガレくんだよっ!他の誰かになんてなれない。ナガレくんっていう存在で、そばに居てあげて!!」




『そばに居てあげて』なんて、あたしの言うセリフじゃない。



でも、ナガレくんにはナガレくんの良さがあることを分かってほしい……




「ナガレ!」



「……ん?なに、皐」



「お前のことは信用してる。少なくとも、お前は俺の代わりなんかじゃねぇよ。」


「っ……バーカ」



……男の友情を見た気がした。




またあたしの手を握り、皐はフッと笑って歩き出した。



やっぱり皐とナガレくんは仲良しだ。



「ねぇ、なんであんなこと言ったの?」



学校を出て、2人で帰宅する。



「あんなことって?」


「“お前は俺の代わりなんかじゃない”みたいな……」


「あぁ―…」



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