ぼくらのハーモニー Ⅲ

・・・枝林?

「アノ・・・言い訳になるかもしれないんですけど・・・。」

「何?言い訳?」

「・・・先輩が夏目教えてたんです。」

「南方が?」

「・・・ハイ。南方先輩は他の楽器の合奏も見てくれてました。」

「先生。でも、れんしゅうする時間はありました。すみませんでした。」

「・・・先輩。」と高橋がつぶやいていた。

「どういうことですか。」




先生は俺を見た。

「はぁ。」

そして、管楽器をみた。

「どうして、いつも南方なんです?」

「・・・。」

「峰!」

「ハイッ・・・!」

「あなたも優秀な一人です。なぜ見てもらう側?」

「柚希が来る前に、金管セクション練習をしておいています。」

「トランペットは入ってるの?」

「はい。柚希以外。」

「南方はそのときどうしてるの?」

「木管セクション合奏を担当しています。」

「じゃあ、金管セクション練習は峰が担当してください。」

「ハイッ!」

「木管セクション合奏の後に南方も入れて金管セクション練習をしなさい。合奏も峰が指示しなさい。」

「はい。」

「といっても今日しかありませんが。」

「・・・。」




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