俺と先生のイケナイ関係
澤田は段ボールを持ち上げ、中に入っているカニを俺に見せた。

段ボールの中には、5種類くらいのカニが詰めてある。





「すげえな…」

「ね♪こんなにいっぱいの種類のカニ見るなんて初めてだよ〜」

「確かに。つーかそれ、誰からもらったんだよ?実家からとか?」

「ううん〜ほら、この間話した遠山さんていたでしょ?あの人からだよ」


「え…」




遠‥山









「なんかね〜北海道に出張に行ってたみたいで…向こうから送ってくれたんだって〜」

「…………」

「超ラッキーだね☆ねぇ、オムライスやめてカニ食べようか?今日休みだし、朝から飲みながらまったりし…」

「俺いい…」

「へ?」


俺は澤田から目をそらし、タバコに火をつけながら言った。






「……どう‥して?いいじゃん、一緒に食べようよ。いくら私でも食べきれないし…」

「俺はいい。それは先生があいつからもらったんだろ」

「でも…」

「マジいいって」

「………」


てっきり…澤田は怒って言い返してくると思った・・・

だけど澤田は何も言わず、カニが入っている段ボールを閉めた。







ガキだな、俺。
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