飛べない黒猫
居間のソファーには青田と洋子、向かい合うように2人の男が座った。
蓮と真央はキッチン手前のダイニングテーブルの椅子に離れて座る。
「いやぁ…立派なお宅ですねぇ。
我々のような一般庶民には夢のまた夢です。」
青田の表情は全く変わらない。
「話を聞こう。」
抑揚のない口調で言う。
「実は、匿名でこれらの書類が届きましてね…
我々も、驚きましたよ。
確認していただけますか?」
男がテーブルに大判の封筒を置く。
青田はそれを手に取りチラリと見て、また直ぐに戻した。
「コピーは?」
青田は男を睨んで言った。
「取っちゃいませんよ。
取引ですからね…それくらいの仁義はありますんで。
中身ちゃんと確認しなくっていいんですか?」
「必要ない。
要望は何だ。」
「真央ちゃんの独占取材です。」
「真央は、言葉を話せない。
聞きたいことがあるのなら、私が答える。」
「では、質問を少々と…
作品を作っている真央ちゃんの写真を撮らせていただけますかね。」
「カメラマンを怖がるから写真は無理だ。
家族が撮った写真がある。
それを数枚渡そう…」
「うーん、写真ねぇ…まぁ、いいか。
それと…」
男が言いかけると、青田は強い口調で言葉を遮った。
「悪いが、それ以上は無い。」
蓮と真央はキッチン手前のダイニングテーブルの椅子に離れて座る。
「いやぁ…立派なお宅ですねぇ。
我々のような一般庶民には夢のまた夢です。」
青田の表情は全く変わらない。
「話を聞こう。」
抑揚のない口調で言う。
「実は、匿名でこれらの書類が届きましてね…
我々も、驚きましたよ。
確認していただけますか?」
男がテーブルに大判の封筒を置く。
青田はそれを手に取りチラリと見て、また直ぐに戻した。
「コピーは?」
青田は男を睨んで言った。
「取っちゃいませんよ。
取引ですからね…それくらいの仁義はありますんで。
中身ちゃんと確認しなくっていいんですか?」
「必要ない。
要望は何だ。」
「真央ちゃんの独占取材です。」
「真央は、言葉を話せない。
聞きたいことがあるのなら、私が答える。」
「では、質問を少々と…
作品を作っている真央ちゃんの写真を撮らせていただけますかね。」
「カメラマンを怖がるから写真は無理だ。
家族が撮った写真がある。
それを数枚渡そう…」
「うーん、写真ねぇ…まぁ、いいか。
それと…」
男が言いかけると、青田は強い口調で言葉を遮った。
「悪いが、それ以上は無い。」