【短編】メガネ女の悲劇
あー、ムカつく!!
部屋に入って、優斗くんの家の方を見ながらアッカンベーをした。
我ながら、幼稚園児みたいだな。
「あれ……?」
ジュン……居ない。
誰も寝てないベッドを見つめる。
昨日の朝から変わってない。
――『可奈さんの彼氏。最低な奴だよ』
そんなわけ……ない。
最低じゃない。
でも。
不安だよ、ジュン……
どうして居ないのよ。
時計を見ると、朝の6時27分。
「ばか……」