【短編】メガネ女の悲劇




――♪~♪~


あの後、あたしはふて寝していたのだが。いつの間にか熟睡していたようだ。


ケータイの着信音で目が覚めた。



「はい…?」


『あ、可奈?大丈夫?』



……ナナだ。



『何回も電話したのに出ないから。ちゃんと帰れたの?』


「……うん、まあ?」



ちゃんと、ではないけど。


間違ってお隣に帰っちゃって?

そんでお隣の高校生と関係持っちゃった?


……んなこと言えるか!



『まあ、帰れたならいいわ。じゃあね』


「うん、ありがとう」



ケータイを閉じて起き上がる。


そういえば、メガネ……どうしよう?
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