新撰組恋絵巻(完)
「神楽ちゃん、もしかして眠れないの?」
その問いに私は素直に頷いた。
「……はい。起こしてしまったようですみません」
「ううん。まだうとうとしてただけだったし」
沖田さんはそう答えた後、何を思ってか私の腕を引っ張り、自分の布団へと引き寄せた。
「わわっ…沖田さん!?」
暗闇の中、悪戯っぽく笑う沖田さんの顔が朧気に見える。
「なら寝つけるまで、こうしててあげる…」
気づけば私は沖田さんに抱きしめられていた。
「人を子ども扱いしないで下さい」
「だって眠れないんでしょ。人肌を感じると安心しない?」
「それは確かに温かいですけど」
温かいっていうより熱い…。頬がどんどん熱を帯びていくのが分かる。
間違いなく私の顔は真っ赤に染まっている。