新撰組恋絵巻(完)




「うん。一度でいいから君と手合わせしたいと思ってたんだ」






沖田さんはこの若さで天然理心流の免許皆伝の持ち主と聞いている。







新撰組随一の剣客と言っても過言ではないだろう。








そんな凄い人と手合わせができるだなんて、こんな機会そうはない。







私は喜んで頷いた。








「実は私も沖田さんと戦ってみたいと思ってたんです」






「じゃあ約束だからね。あ、指切りでもしようか?」







言うが早いか沖田さんは私の小指を絡めてしまう。







「指切りげんまん嘘ついたら…」







そこまで歌うと沖田さんは急に黙りこんでしまった。







……確かその先は針千本飲ますだったはず。








「せっかくだから針千本飲ますんじゃなくて別のことにしようか?」








どうやら歌詞を忘れていたわけではないらしい。







しかし、その提案に嫌な予感しかしないのは私の気のせいだろうか?


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