新撰組恋絵巻(完)
触れるだけの口づけから次第に深く甘いものになっていく。
「……僕も神楽のことが好きだよ」
今、起こってることが夢なのではないかと思ってしまうくらい幸せで…。
先程とは違う意味で涙がこぼれた。
「もう~神楽は泣き虫だなぁ」
確かに私、涙脆くなったかも。
――だけどそれは相手が総司だから。
「総司にだったら泣かされてもいいよ」
しかし私はこの発言を激しく後悔することになる。
「ふーん。じゃあ泣かせてもいい…?布団の中で」
総司は耳元で甘く囁くと私の身体を優しく押し倒した。
「……あっ」
母様、私もあなたと同じく人間の男の人を好きになってしまいました。
この恋は許されないものなのでしょうか…?
――そして翌日。
鳥のさえずる声で目が覚め、とりあえず私は乱れた着物を整えた。
昨夜のことを思い出し自然と頬が赤くなっていく。
隣にはぐっすり眠っている総司の横顔がある。
両親以外で初めて私を受け入れてくれた人。
今宵はいよいよ満月。