新撰組恋絵巻(完)




「トシには俺の方から説明しておこうか?」







近藤さんは私のことを思ってかこう言ってくれた。








「いえ、自分の口からお伝えしたいので大丈夫です」











近藤さんの部屋を後にした私達はその足で副長室へと向かった。









「土方さん♪」








総司は襖に手をかけるや土方さんの返事も待たずに開け放った。









近藤さんの時と全くもって扱いが違うのは火を見るより明らかである。









「総司!!部屋に入るときは声をかけろって何度言ったら分かるんだ」








そこには不機嫌そうに顔を歪めている土方さんの姿があった。









文机に向かっていたところを見ると仕事中だったに違いない。








「あれ?もしかして俳句でも作ってたんですか?」








(俳句?)








どうやら仕事をしていたわけではないらしい。









土方さん、俳句作ったりするんだ。










「うるせえ!!」








「いいのができたら僕に聞かせて下さいね、豊玉宗匠さん」






「てめっ…その名で呼ぶんじゃねぇ!!」








総司の相手をするのが疲れたのか土方さんは私に声をかけてきた。









「西崎が俺の部屋を訪れるなんて珍しいな。どうした?」




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