永久の灯火†久遠の祈り
「つまり、人間出の魔法使いは異質だってことだ!」

壱夜が誇らしげに胸を張る。

「誇れることじゃないよ」

心優が呆れぎみに首を振る。

「確かに。真魔派の殆どは人間出の魔法使いをよく思っていない」

倫縷の口から出てきた聞き慣れない単語に莉人と壱夜が顔を見合わせる。

「真魔派って何?」

二人が同時に尋ねた。

「魔法使いこそが世界を支配すべきだという思想の持ち主達の集まりだ」

「そして真魔派は貴族階級の魔法使い達を束ねる集団でもあるの。その中心に位置する元老院権力は絶大……」

テーブルの上に視線を落とした心優の表情は何故か暗い。

「心優?」

莉人は心配し呼び掛けるが、心優は俯いたままだ。

「それ故大概の魔法使いは真魔派に逆らえない。……伊吹家を没落させたのも元老院だったな」

「……もう、昔のことだよ。それに、私は気にしてないし!」

心優は顔をあげたが、その作り笑顔は無理してるのがバレバレだ。

「心優……」

「昨日、夜更かししちゃったから眠いんだ。だから、部屋戻るね!」

心優はそう言うなり階段の上へ消えていった。



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