STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
トクン、トクン。



心臓が唄い出した。



切なくて甘いメロディーを、
あたしの胸の中に呼び覚ます。



「ねぇ、汐音。

オレはキミが欲しいんだ。

ずっとオレだけのそばに
いて……オレと一緒に、
生きてほしい。

これはまた、新たな契約を
交わさないとムリかな?」



「あ……あたし、は……」




……ウソみたいだ。



目の前に、薄く笑いながら
そんなことを言う那智がいる。



600万のお金と、“契約”
って言葉だけで繋がった
関係だったはずの那智が。


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