STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「最初はそんなつもりなかった。

本当に、利用しやすそうな
子を選んだだけのつもり
だったけど、でも……」



そう言うと、那智も
ゆっくりと立ち上がった。



あたしのそばに歩いてきて、
まっすぐに伸ばした指で
あたしの頬に触れると、



「気がついたら、好きに
なってた。

キミの、寂しいのにそれを
隠して必死で強がってる瞳。

不器用さの裏に隠した、
まっすぐな心。

そういうのがいつの間にか、
愛しくて――…」



「那智…………!」


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