可愛いあの子は危険生物<短>
『新君!新君は猫さん好き?』
るるかの家に遊びに行った時、突如そんなことを聞かれた。
………猫さん?
「まぁ可愛いとは思うよ』
『本当っ!?』
嬉しそうに笑ったるるかは直ぐに立ち上がって、部屋に置いてあった紙袋をガサゴソと探り出した。
『新君後ろ向いといてっ』
「おう………」
とりあえず言われた通りにるるかに背中を向けて、待つ。
しばらく経って、
『オッケーだよん!』
るるかのお許しの声が聞こえて、振り向く。
「その格好……」
『んにゃ』
なんとそこには、大きいサイズの猫さんがいました。
「何やって……」
『可愛いでしょっ。ね?』
正直、可愛い。
似合ってるし。
でも、でも……
「なんかエロい…」
無駄に露出が多い。
黒ニーハイの絶対領域は王道に萌えてしまう。
『にゃあ〜新君がえっちな目する〜』
「しっしてない…!!」
いや、してるけど!
事実ですけど!!
しかも良く考えたら……
俺はるるかの生着替えの現場にいたって事だよな…
わわわわわ!妄想が!
消えろ消えろ!
変態だと思われる…!!!!!
『興奮してくれたら嬉しいなぁ』
………ってるるかも変態だった。