可愛いあの子は危険生物<短>


『新君!新君は猫さん好き?』


るるかの家に遊びに行った時、突如そんなことを聞かれた。

………猫さん?

「まぁ可愛いとは思うよ』

『本当っ!?』

嬉しそうに笑ったるるかは直ぐに立ち上がって、部屋に置いてあった紙袋をガサゴソと探り出した。

『新君後ろ向いといてっ』

「おう………」

とりあえず言われた通りにるるかに背中を向けて、待つ。


しばらく経って、

『オッケーだよん!』

るるかのお許しの声が聞こえて、振り向く。

「その格好……」

『んにゃ』


なんとそこには、大きいサイズの猫さんがいました。


「何やって……」

『可愛いでしょっ。ね?』

正直、可愛い。
似合ってるし。

でも、でも……

「なんかエロい…」

無駄に露出が多い。
黒ニーハイの絶対領域は王道に萌えてしまう。

『にゃあ〜新君がえっちな目する〜』

「しっしてない…!!」

いや、してるけど!
事実ですけど!!

しかも良く考えたら……

俺はるるかの生着替えの現場にいたって事だよな…

わわわわわ!妄想が!
消えろ消えろ!

変態だと思われる…!!!!!


『興奮してくれたら嬉しいなぁ』







………ってるるかも変態だった。



< 10 / 16 >

この作品をシェア

pagetop