可愛いあの子は危険生物<短>


俺今、告白されたの?

『新君?聞いてる?』


















「俺も、好き………」


頭がぐっちゃぐちゃでカーニバル状態の俺に、まともな判断なんて出来なくて。

先走りすぎた俺は、るるかに愛の告白をしていた。


嬉しそうに笑ったるるかの顔を見て、俺の幸せは最高潮に達して。


はっきり言って、浮かれていた。


『これからよろしくねっ』

だから、るるかの言った“よろしく”の中に含まれているであろうこれからの俺の苦悩の元になる出来事を、予想するなんてことは出来なかったんだ。



< 9 / 16 >

この作品をシェア

pagetop