可愛いあの子は危険生物<短>
でも、こんなるるかも、万更悪くないって思ってしまうのも事実。
『顔の赤いって事は、熱があるのかもねっ』
「はぁ…!?んなの無いってば…!」
るるかは後ずさる俺に迫り、おでことおでこをごっつんこさせた。
……近い近い近い近い!!!!
『あれぇもっと赤くなった!』
当たり前だろうが…!!
『新君はどこかご病気みたいですね〜』
じぃっと俺の顔を見つめるるるか。
……この可愛さはなんなんだ…!
『私が診察してあげましょうね〜』
…って何言ってんだこの子。
診察って単語が、やけにやらしく聞こえてしまう俺はどうかしてるのか?
やっぱり、るるかが言う通り、病気なのかもしれない。
だって、可愛い顔したこのどうしようもない変態っ子に、さっきから心拍数があがってあがって仕方がないんだ。
『あっ!でも道具が無かった!…仕方ない…また今度ね!』
……道具って…。
もう本当、俺に何する気だったんだ…。
『あっ!そうだ!新君!私ね、新君が好きなんだった!』
………………………………ん?
今、なんの話してるんだっけ?