コンパスで作る地球
その日の帰りも尾田クンの周りはお祭り騒ぎだった。
3組のこのノリは珍しくて担任も何か変なものを食べたのかと不思議そうだった。
結局テスト週間2日目の昼食時間でも学食で尾田クンは人気者になっていた。
それで昨日と同じように四人て話をしていたけども吉野クンはやっぱり何を考えているのか分からなかった。
「あぁーッ!もーテスト今回やばいかも。柳澤は難易度低くしてくれないかなー。」
「あれれ?前のテストでも同じこと言ってたよ真子。でもさ今回は尾田クンが撮った写真もあるしどうなるかな?」
そんなことを話せば真子がさっきと違って嬉しそうにガッツポーズをする。
「そこまですごいか?」
尾田クンは謙虚な言い方をする。
「ねぇ。吉野クンはさ。勉強進んでるの?」
「…。」
「治斗?」
「えっ?」
目玉を大きくして上に肩を飛び跳ねる吉野クン。
思ったけどさっきから売店の菓子パンを手に持っているだけで一口も食べずにいる。
「調子悪いん?」
尾田クンが心配そうに問い掛ける。
「嫌……全然。」
それにそっぽを向いて悪魔でも平然をよそう吉野クン。持っていた菓子パンにかぶりついて机の上に置いたある教科書に目を落とす。
「何かあったんじゃない?昨日も寂しそうな顔してたし。」
真子がストレートに聞き出す。