コンパスで作る地球



「…。」


吉野クンが黙り込む。スラスラ動いていたシャーペンも止まる。


「図星?」


真子の追い詰められた問い掛けに対してただ口をもぐもぐさせる吉野クン。


菓子パンを口に入れすぎたようだ。


「……どぅびしぃ…じゃなう。」


「はッ?」


何かしゃべってる。だけど申し訳ないが一言も聞き取れなかった。


吉野クンが自分のお茶をとって菓子パンを飲み流す。


「図星じゃないよ。」


澄まし顔でそうはっきりと否定をする吉野クン。


「なーんだ。」


それをつまらなさそうにする真子もどうかと思うけど。


「まぁー何もないなら別にいいだろう。」


尾田クンが簡単に話を終わらしてしまった。自分のうどんの皿が乗ったトレイを持って立ち上がる。


「もう行くの?」


「昨日勉強して眠い。だから保健室で寝てくる。でも授業までだから心配しないで。」


私の質問に答えながら目元を擦って尾田クンが学食から出ていった。


「何で寝れるのさ……」


「んっ?ちょっと紗耶香何で怒ってんの?」


「えっ?怒ってる?」



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