コンパスで作る地球
でもそれを真子に相談してみても本人が違うって言っているんだから仕方がないって言われた。
だけど私にしてみればこないだ尾田クンや真子のことでお世話になっている。
だから私だって……
そんなことを考えるけどその日も結局何もないまま終わった。吉野クンもしっかり尾田クンの勉強を見て相変わらずの調子。
まぁテスト週間で順調っちゃ順調なのかもしれないけど。
「紗耶香ー。今日はどうする?放課後。」
「んーッ?そうだな。家だと勉強中につい寝ちゃうから図書館行きたい。ねぇ真子も行かない?」
「ごめん……私は逆に眠らないと死ぬ。」
真子はぐったりと首を横に振る。中々真子とは図書館に行く日にちが合わない。
でも真子は今回のテストは意外と真剣に取り組んでいるみたい。どうやら昨日の夜も二時まで頑張ったとか。
「んじゃ。」
そう笑って真子とは手を振って別れた。それから私は図書館に真子は下駄箱に。
3階の教室から2階の隅にある図書館。
やっぱり私も少しぐらいは寝ないとまずいかもしれない。
[ガラッ]
図書館と書かれてある木製のプレート。それがぶら下がっているドアを開けた。
開けっ放しの窓。春風によってカーテンが慌ただしく動く。まだ五月の終わり。テストが終わって少したてばもう梅雨か。
「あれ?案外無人?」