コンパスで作る地球
テスト週間だから図書館で勉強をしている人はいっぱいだろうと予想してたのに……
そんな私の無駄な予想はかすりもしなかった。
はぁ。こんなに静かなところでもしも勉強中に寝たら誰が起こしてくれるのよ。
って……図書館は静かな所だし。それが極普通の図書館じゃんか……
でもなぁ。真子も帰っちゃったことだし。本当に寝たらやばいよ。あ……一応携帯のアラームを付けとこうかな?……って!それやっぱり寝る気満々じゃんかッ!
携帯を持ったまま自分自身に何度もツッコミを入れる。
こういう優柔不断の所も残り少ない勉強時間を減らしてしまうのだろう。
そうだなー。正座して勉強しようかな?でもあれは足痺れて帰れなくなるよ……そっちの方が大問題。
「何でそこで立ちっぱなしでいるんですか?」
真後ろから声が聞こえた。
どうやらほかに図書館の利用者が来たみたい。
確かにこんな入り口に立っていたら邪魔だよね。
私はその人に謝ろうと思って後ろを向いた。
「すみま……」
私は途中で言葉を止めた。
だって話し掛けられた相手に愕然としたから。
「フハハッ。ごめんね。一体誰かと思った?」
そんなことを言いながら図書館に入ってくる。
それは最近ずっと気に掛けている人だった。