コンパスで作る地球
「何で……応用問題しか解かないの?」
「えッ?」
私の表情をうかがっている吉野クン。だけど私の体は固まっていた。
そうすると吉野クンが私の手にある問題集をヒョイッと盗み撮ってページをパラパラとめくって頷く。何かに確信している。そして私に突き出した。
「やっぱり……応用の赤マークがついている問題しか解いていない。後は空白だ。」
否定ができなかった。だって私は全部の問題は解いていなかったから。毎ページそこの難易度が高くて複雑な問題ばかりを取り組む。
吉野クンはそんなことを気にしていたのか……
「よく……知ってるね。ハハハッ。」
無理やり笑顔にする自分。
何だか幼い子のイタズラがバレた気分。別に悪いことをしたわけじゃないと思う。それなのに誤魔化そうと目をそらす。ただ心が恐れる。
「俺A型でさ。細かいことを気にする奴なんだよね。嫌な男でしょう?」
自覚してるの?
「別に……私もとことん調べるタイプだから。」
私も自覚してるの?
「確かに。あっA型?」
「AB型。」
「へぇーッ?マジか。」
やけに驚く吉野クン。
そんなにもAB型が珍しい?まぁ日本人のほとんどがA型だから?それともAB型は自己中だとか言う偏見?
「大体さ。何?血液型で性格当てるだとか占いをやるとか日本人ぐらいなのよッ!外国に行けばそれは医学的なものにしかならないんだからねー―ッ!」
変な所にムカツいたから何故か床に向かって叫ぶ。話がそれていることぐらい分かってる吉野クンは面白そうに笑いだす。
「AB型って変り者なんだよね。急に笑いだしたり叫びだしたり?」
「えッ……」