コンパスで作る地球
慶太の方がよっぽど強いんだから……慶太の方が……私よりもここに生きている価値があるのに……
「ふーん。そういう事。」
吉野クンが適当な感想を言う。自分が気になってるから私は答えたのにさ。
そんな不満を私は持った。
「ねぇ?私は答えたから今度は吉野クンの悩みを教えてよ。今度はそっちの番。」
私がそんなことを言えば吉野クンは少しばかり苦い顔をする。
「忘れたかと思った。」
「甘く見ないで。」
そう簡単には引かないんだから。
私はそんな能天気な人じゃない。これはこれは誠に残念でしたねーだッ。
って……私最近嫌味っぽい?
「俺も応用問題が好きなんだ。」
「えッ?」
「自信が付く。」
吉野クンは再び自分の勉強に取り組み始める。
「ちょッ?そんなの意味分からないよ!ズルイじゃんか!きちんと説明してよ?」
私は何故か焦り始めた。だってそんな短い文章で逃げられたら最低だよ。私はしっかり自分のことを話したのに。
「…。」
「ズルイよ……」