コンパスで作る地球



私は何も答えることが出来なかった。そして吉野クンはそのまま図書館から出ていった。静かな図書館にまた戻る。


納得できない……


私は無力なの?


次の日の朝。私はお目当ての友達と登校している尾田クンを廊下で発見した。


「んで?マジ?」


「驚きだろ?」


話してる内容はわからないけど尾田クンは鞄んチャラそうに背中の後ろに回してた。


それを見て私は尾田クンの鞄を思いっきり取って逃げた。いわゆるひったくり。


[ガバッ!]


人生初のひったくり。


「えッ?はッ?やばい。俺の鞄が消えた?何で……」


「……あれじゃない?」


尾田クンの友達が逃げている私を指差した。それに尾田クンは訳が分からないけど叫ぶ。


「倉橋?」


「…。」


一度尾田クンたちの方に振り返る。そして舌を出して指で右目を下げる。あっかんべー。


「……プチプチプチッ。」


どうやら尾田クンの中で何かがプチリと切れたらしい。それにわざと私はどや顔をして尾田クンのイライラ度を上げる。


「待てえぇぇぇえ!俺の鞄がぁぁぁあぁ!」


凄い勢いと表情で追い掛けてくる尾田クン。



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