鎧―キミヲ守ル―
「みんなを撮っとけ!」



「は?;;」



デジカメを飛鳥に押し付け、私はクラスメイトの椅子を跨ぎながら、前列の右端の席の熊野の席を奪う。

何故か自分まで緊張してしまい、私は無言になる。

そんな私の前に、輪を抜け出した瞬斗が来た。



「どうしたん?」



「1位になったら、放課後デートしろよ。行きたい場所があっから」



「は、はい…っ」



突然のデートの誘いに、心臓はバクバク。

お家デートが好きな私たちが、外出するのは珍しい事。

私は赤くなった頬で笑う。

瞬斗が椅子に立つ私の頭を撫でようとするが届かない。

私の頬を撫でて、元の位置に戻って行った。
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