鎧―キミヲ守ル―
「しゅ――…」



「瞬斗君ッ!私ちゃんと見てるから、1位になってね!!」


私の声を遮り、叫ぶ女の子。

聞こえてか聞こえてないかはわからないけど、瞬斗は目の前に居る、隣の男子を抜き去る。

私はヤキモチを抑えながら、瞬斗を見つめた。

無理に抑えるヤキモチのせいか、涙が溢れ、焦点がブレてしまう。

1位になったのを見届けて、私は涙を堪えながら瞬斗の椅子に戻る。

椅子の上で膝を抱えて座って居ると、黒いタオルが頭に掛けられた。

みんな黒いオシャレなタオルだけど、私の目の前に座る人からして、それは航のタオル。



「あいつら馴れ馴れしいけど、瞬斗と何でもねぇから」



私はタオルの端で溢れそうな涙を拭い、隣の聖の椅子に座る航。
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