鎧―キミヲ守ル―
「どないしたん?」



私が俯いてると、私の膝に誰かが座った。

関西弁からして聖。

私は聖の背中にギュッと抱き着く。

峡と哲司が捕まるのは構わないけど、瞬斗に近付く頬を赤らめた女の子が嫌。

タオルもお茶も、瞬斗は持ってる。

なければ私があげる。

だから、あの子があげる必要はないんだよ…。

私は瞬斗から顔を背け、航の方を見る。

私に「ヤキモチ妬き」と言いながら、航は空を仰いだ。

私も同じように空を見上げると、悩みがちっぽけなモノに思えて来る。



「瞬斗…」



私は弱々しい声で呼ぶ。

瞬斗はため息を吐き、タオルとお茶を差し出したまま女の子を退かし、私の隣へ来た。
< 147 / 210 >

この作品をシェア

pagetop