最低の恋を、してみました。
コルクボードに貼ったまんまのリナとナオの笑顔の写真。



それから、使用済みらしきコンドームの空の袋。



「帰る」



あたしはナオを振り払った。



ありえへん。



ホンマに最低の男や。



あたしは急いで玄関に向かった。



早くここから出たいのに、こんな時に限ってブーツ。



ファスナーを上げる手が震える。



涙が滲んでくる。



泣きたくないのに。



ブーツを履き終えて、玄関を飛び出した。



自転車に飛び乗る。



とにかく、早く1人になりたかった。



ナオが追いかけてきてくれてたかどうかはわからへんけど、たぶん追い掛けて来てなかったと思う。
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