最低の恋を、してみました。
自動販売機を離れ、校舎の周りをのんびりと歩く。



あたし、ナオと2人で歩いてるで!



何コレ!



何普通に仲良くなれてんの!



心中穏やかではない。



「ナオくんはやらへんの?アクロバット」


「俺は出来ひんから」



そう言って笑う。



その笑顔が可愛くて、ドキドキした。



ナオは笑うと、目が小さくなる。



元々大きくはないけど、それがさらに小さくなって可愛い。



「そっか」



急に緊張してきて、言葉が出ーへんかった。
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