秘密な結婚


彼はスッと立ち上がると

私の頭にふわっと手を乗せた。


「よく頑張ったな」


そう言って

誰もがときめくような笑顔で

優しく頭を撫でてくれた。


……課長…。

胸に熱いものが込み上げてくる。


「ずるぅい!中山さんだけー。

課長、私にも、して下さい!」


私の横で膨れる崎田さんに

彼はもう片方の手を乗せる。


「ごめんな、崎田。

君もよく頑張ったよ」




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