秘密な結婚
…だけど……、それは
君のためにはならない。
「………」
俺は理性をグッと前に押し出して
更に言う。
「もう、いい。
もう、君には頼まない。
君は一度学生に戻って
利益率の勉強からした方が
いいんじゃないか?」
「………っ……」
彼女は一瞬、俺を真っ直ぐ見た後、
小さな声で
「……失礼します」
と言って、ペコ、と頭を下げると
そのまま早足で課の外へと出て行った。
俺は、ふぅ、と息を吐くと
彼女が置いて行った
受注票を広げた。