秘密な結婚
そのまま外に飛び出して
あてもなく付近を見回しながら走る。
いない…。
…冗談だろ?
昼間の仕返しに
軽く意地悪してるだけだろ?
早く出てきて
『焦った?』と言って笑ってくれよ。
ピタリと足を止めて、ふと考える。
まさか…、本当に去って行ったのか…?
この、普通じゃない結婚生活に
本気で見切りをつけたのか…?
紗和なら俺じゃなくても
必ず誰かに愛される。
俺の代わりなんて
いくらでもいるんだ。