そのプレゼント、プライスレス

「誕生日プレゼントは、

奴の愛を頂こうではないか!」



「はいぃっ!?」


意気揚々とそう言った友人に思わず聞き返す。

あ、愛ってなんなんだよ!



「だってーあんたらいつまで経ってもビミョーな関係なんだもん。ここはアンタからそれくらい言わなきゃ!」


「むむむむ無理だよぉ!」


てか、そんなこと言えるならもうとっくに言ってるって!


「じゃあ、このままビミョーな関係のままでいいの? このまま、曖昧な感じのまま受験で連絡とらなくなって、大学で離れ離れになって、なあなあになって関係途絶えるよ!? 絶対!!」



「うぅうううう〜〜それは嫌だぁああ」


自分でも勘づいていたことを指摘されて、頭を抱えて足をばたばたする。


「じゃあ、次彼に逢ったら『愛ちょうだい』って言いなよ!」


「う、うぅー…」


「アンタは奴の愛いらないの!?」


「ほ…欲しいけど……」


ああ、想像しただけで恥ずかしい。
私の言葉を聞いた友人は、満足そうに、にんまりわらって言った。


「じゃあ、出来なかったらあたしに1000円ね!」


「鬼か!!」




……でも、そうでもしないと私は前に進めない。


無理矢理友人に背中を押される形で、私の意を決したおねだり作戦は始まった。


てか、彼が、誕生日プレゼント何欲しいって聞いてこない可能性も、もしかして逢えない可能性だってあるんだけど…



.
< 14 / 22 >

この作品をシェア

pagetop