そのプレゼント、プライスレス

「誕生日、なに欲しい?」




うっわぁあああああ!!!
きたぁあああああ!!!


予想していたとはいえ、いざそう言われると心臓がばっくんばっくんいいはじめる。



「んー…欲しいものだいたいみんながくれたからなぁー」


なんとか平静を保って彼に言う。

確かに、有り難くもいろんな人が誕生日を祝ってくれたから、正直、今欲しい物ない。


いや、だからといって愛って……
ああどうしよう。

もはや逃げてしまいたい。



「ちょっと考えとくー」


そう言い繕って、席を立つ。
コーヒーを飲み終わってて助かった。


「あ、俺の分もー」


席を立った私に、彼が空の紙カップを差し出す。


「君は女の子をパシリに使うのかっ!?」


ちょっとムカつくけど、なんとなく従ってしまうのは、私がMだからだろうか。

彼とのこんなやりとりも、なんだか幸せで、自然と口許が緩んでしまう。


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